- どうしてお局様は生まれる?
リーダーがリーダーになりきれないとき、イニシアティブを取ろうとする人間が別個に生まれる。
お局様にはお局様としての存在理由がある。 - 先に今回の結論
お局様のいいところを探し、それとなく話す。
「自分のことを一目置いている後輩だ」と思わせ、態度を軟化させる。
今回は電子ジャーの買い方か娯楽的な話について書こうと思っていましたが、新しい職場へ行くことになる方が多い時期なのでお局様の話にします。
「これから働き始めるのに怖い話をしないでよ……」と思うかもしれません。しかし最後には対策を書くので安心してください。
お局様とは
世間での認識はこんなもんじゃないでしょうか。
- 職場に長くいて、大きな影響力を持っている人。
- 自分なりのルールを一方的に口うるさく押し付けてくる。
- 腰ぎんちゃくをはべらす。
- 読み方は「おつぼねさま」。
由来は平安時代だか江戸時代だかの偉い人。高位の女官などを「お局」と呼ぶことがありました。
女性のイメージが強いですが、男性お局様も普通に存在します。
お局様がいるとどうなる?
ゆるく働ける職場だと思ったらお局様がいて、、「あの職場は好きだけどお局様だけはな……」「お局様がいるからやめるわ……」なんてのはまれに聞く話。
僕は社会人生活を始めて20年以上たちますが、誰かが辞めるときの理由は
- 生活の変化(結婚や引っ越しなど)
- 職場の方針が合わない
- 人間関係の問題
この3つをよく見ていて(気分や習慣で転職する場合もありますが)、お局様への不満は3つ目に含まれます。
なぜお局様は生まれる?
世間では「職場に長くいて権力を握った人がお局様になる」という認識みたいですが、長くいた人が優しければお局様になりません。
僕はもっと深いところに原因があると思っています。
お局様は自分なりのルールを他人にも守らせようとする人。しかし職場のルールって本来は誰が決めるんでしょうか。
考えるまでもありません。経営者とか部署ごとのリーダーとかです。
しかし、リーダーであるはずの人が弱腰だったら……
優しいだけでは世間を渡っていけません。
漫画のワンピースでもそうでしょう。
- ウソップ(海賊団の一員。狙撃手)が一味を抜けると言い始める。
- 1度は抜けるが戻ってこようとする。船長のルフィは迎え入れようとする。
- ゾロ(海賊団の最古参。戦闘員)が「なあなあで済ませていいのか?(ウソップに謝らせるべき)」と突っ込む。
ルフィは船長として頑張るしゾロも必要以上に口出ししませんが、これも同じことです。
もしルフィが「適当でよくない?」みたいな態度を続けていたらゾロが何でもかんでも口うるさく言うしかありません。いずれうざがられます。
お局様のゾロ爆誕です。2つ名は「新人狩りのゾロ」でいいでしょうか。
こんな感じで「本来のリーダーがリーダーシップを発揮できない、発揮しない」となったとき、「じゃあ自分がリーダーになってやる!」と考えて実行した人がお局様になります。
リーダーがイニシアティブを取っていれば、部下たちの誰かが偉そうにしていた場合に止めることができます。それができないからお局様が新たなリーダーとして行動します。
上の方に「職場に長くいて権力を握った人がお局様になる」と書きましたが、リーダーがリーダーとしてしっかりしていれば権力を握られないわけです。
お局様という存在はネガティブに言われがちです。「怖い人」「嫌い、嫌われる人」「めんどくさい人、うるさい人」「新人いびり」という感じ。
しかし全ての面から見て悪い存在ではなく、「(リーダーがしっかりしていないから)発生せざるを得なかった」という面もあるんじゃないでしょうか。
お局様が辞めるとどうなる?
リーダーがお局様を解雇してくれる、なんて期待はしない方がいいでしょう。
今どきは「パワーハラスメントの証拠を押さえて法的な手段に出る」なんてやり方もあるかもしれません。しかしお局様を発生させてしまうようなリーダーがお局様に「こういう証拠や理由があるから辞めてもらう!」とか言えますかね?
随分前、ドラマの世にも奇妙な物語か何かでこんな話がありました。
- 主人公、職場のお局様をうざがる。
- 何か不思議なことをして、お局様が職場から去る(退職したか、行方不明になったか)。
- これで安心、と思ったら別の人がお局様になる。
これはドラマの中だけの話じゃなく、実際の職場でもありえます。
上にも書いたとおり、お局様は生まれるべくして生まれます。
原因の「リーダーがリーダーシップを発揮しない」という状況が変わらないかぎり、別の誰かが「今度は私がリーダーになる!」と考えて新しいお局様になります。
リーダーが変化してくれれば……しかし人間そうそう変わりません。年を経るごとに変化は難しくなります。
よって、お局様が発生する職場からお局様が消えることはありません。

呪いでもかかっているみたいだ……
お局様の対処法
「そんな職場、さっさと辞めてやる!」というのが今のトレンドかもしれません。
しかしそうやって職場ガチャを繰り返してもいつ当たりSSS職場が出るかわかりません。
新しい職場を決めるのはいいとしても、すぐに見つかるわけじゃないならまずはお局様にうまく対応するべき。
職場内編
わざわざ文句を言うのは悪手。リーダーになれないリーダーと同じく、お局様もまたそう簡単に変化できません。むしろぶつかっていけば意固地になって余計に風当たりが悪くなります。
お局様には取り巻きがいるので、職場全体からの風当たりが悪くなってしまう可能性もあります。
ここで考えるべきはお局様が「自分がリーダーになる!」と考えて行動していること。
「自分がリーダーになる!」なんてなかなか実行できませんよ。「お給料さえもらえればいい」という考えなら本来のリーダーがちゃらんぽらんだろうと自分のやることだけやればいいです。
そういうわけで、お局様には「自分は努力している」という感覚があります。
努力が認められなかったらどうでしょうか。「こんなに頑張っているのに!」と怒りたくなります。
逆に努力が認められたらどうでしょうか。「認められてよかった」と安心します。
そういうわけで、お局様のいいところをこっそり探してみてください。
何にでも口うるさい。
職場のことに目を配っている。- 職場に長くいる。
=この仕事についての経験が大きい。 - その他、仕事以外について。
- 学歴がある、長く続けている趣味がある、趣味など得意なこと、特に詳しいことがある(趣味でも生活の知恵的なものでも)、家族に立派な人物がいる、生活がしっかりしている、学生のころもてた、学生のころの部活動などで活躍した……
いいところを見つけたら、お局様にそれとなく言ってください。
何度も何度も言うと効果が下がります。お局様の側も「こいつ、調子いいことを言っているだけだな」と気づきます。
ふとしたときにひと言だけ、というのがいいです。
こうすることでお局様も「こいつ、生意気な態度を取っていても内面では自分を一目置いているんだな」と思ってくれて態度がいくらかやわらかくなります。一撃必殺!
「こういうことがあって大変だったんですね……かわいそう」という同情的な話をするのはどうでしょうか。僕は「いいところ、すごいところ」の話をする方が効果的だと思っています。
何度も言わないことには「お局様と必要以上に関わらない」という意味でもあります。
好かれるのはいいとしても、好かれすぎたら困るじゃないですか。気に入られるだけならまだしも自分がごますりおべっか野郎みたいになるのも面白くありません。
職場外編(転職後)
職場を辞めればお局様とおさらば! お前なんかと仲よくしたくなかったよ!
だからと言って直接的な攻撃をするのはおすすめできません。
人と人はどんなふうにつながっているかわかりません。同じ職種のままなら余計につながりがあり、「あいつは辞める間際に無茶苦茶なことをして……」みたいな噂話が伝わっていったら困ります。もちろん法的な問題になっても困ります。
僕がおすすめしたい反撃手段は元の職場にお礼(笑)の手紙を出すことです。
- 今の職場はすごく楽しい!
- 今の自分はこんなに楽しくしている!
お局様の中には「自分は苦労している」という感覚があります。そのため他の人が楽しそうにしていれば「ここまで楽しいのか……むかつく!」という嫉妬でいらついてくれます。
おっと、住所や新職場の名前はうっかり書き忘れましょう。それなら「ちょっと様子を見に行くか」「その職場を紹介して!」なんてされるリスクを避けられます。
新しい職場のみんなで写真撮影して楽しさをアピールすると破壊力アップ。しかしこれは写ったもののせいでどこにいるかばれる危険が発生します。
終わりに
以上、僕の経験に基づいた話でした。
腹の立つ人が職場にいると「辞めたい……」という感覚になります。退職代行なんて仕事もあるくらいですし、職場に不満を持ってしまうことは普通にありえる話です。
辞めるのは個人の自由。しかし辞めるなら辞めるで計画的にうまく辞めるべき。そして辞めないなら付き合い方を考え、世間をうまく渡っていきたいです。


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